中国の上体をあらわすかのような、防犯アイテムの流行
急激な経済成長をとげている中国では、一方で治安の悪さが指摘されています。
この状態に危機を覚えているのか、中国ではなんと全土で2000万台の防犯カメラを設置しているそう。
2000万台の防犯カメラって想像もできませんが、この量はなんと世界一の数なのだとか。
この数をみるだけでも、中国の治安の状態が良く解ります。
それに関連してか、中国では防犯アイテムの売り上げも好調。
実際に中国に住んでいる人の話では、本当に普通の電気屋でかなりの数の防犯アイテムをみることができるとか。
つまり、家庭で防犯アイテムを購入する人が非常に増加しているということです。
治安の悪さ、実はその原因は…
これは「月刊SPA!」の記事なのですが、自衛をするために増えた防犯グッズが、中国の治安の悪化に拍車をかけているという指摘があるそうです。
防犯アイテムというのは、一歩間違えれば武器にもなります。
例えば、暴漢に襲われた時に使う催涙スプレー。
これも、人を襲う時に使おうと思ったら使うことができます。
こういう防犯グッズをきちんとその用途どおりに使いこなすことができるかどうか、それは個人の資質に任されているところも多そうですが、中国の場合はまずい方向に行ってしまっているところもあるのかもしれません。
もちろん、そんな風に悪用する輩は一部でしょうけれど。
中国社会の背景が、この状態を産んでいる
この記事によれば、中国と言うのは事件が起きない限り警察は動いてくれないそうです。
そこで、ボディーガードなどを雇って身を守っていたそうなのですが、最近はそのボディーガードや警備会社すら買収されてしまっているということがあるそう。
なぜこのような事態になったのかといえば、中国が以前ほどの経済成長を見込めなくなったというのが背景にあるようですね。
この様な中で防犯アイテムが売れるのは当たり前のことなのですが、これを悪用して犯罪に使ってやろうという輩も多いために、鼬ごっこの様な状態が続いているそうです。
そういうことが続いているため、より強力な防犯アイテムが出てきて、中には殺傷能力があるものもあるとか。
中国の状態は思った以上に深刻なようです。
自分を守るための防犯アイテムが、このように悪用され、結果的に人の命を脅かすものになってしまっているということは、とても残念なことですよね。
こういった中国の状態がはやくに改善されて欲しいと思います。
安全な社会で生きていきたいというのは、本当に多くの人の願いであるはずです。