24時間営業のデメリット
泥棒、強盗にもっとも狙われやすい業態がコンビニエンスストアではないでしょうか。
コンビニエンスストアの特徴は少人数で運営しており、深夜も含めて24時間営業しているということです。
その分、強盗などに襲われるリスクも高くなります。
コンビニエンスストアの強盗の検挙数はここ数年、増えることはあっても減ることはありません。
商店への強盗の侵入事件のうち、57%がコンビニへの侵入というデータもあります。
そのようなリスクの中、コンビニエンスストアの従業員は作業をしていることになります。
データでは、午前3時から午前4時までが25%と最も多く、
午前2時から午前5時までで全体の77%を占めています。
これは従業員の層の薄い、そしてお客さんも少ない時間帯を狙ったものと思われます。
でもコンビニエンスストアも様々な防犯対策をしています。
店員は複数名配置し、特に深夜時間帯(午後10時~午前7時)単独の時間を作らないというのが基本です。
一番心中の多いこの時間帯の人員を少なくとも2名確保することで強盗に狙われる確率はさがるそうです。
そして複数名いるということを売り場でアピールすることも大事なようです。
そして挨拶です。
全てのお客に対して必ず顔を見て声かけすることを徹底します。
「犯罪を計画して下見をする時に顔を見て挨拶されたので犯行をあきらめた」
という捕まった犯人の声もあるそうで、これはとても有効な防犯手段です。
挨拶は店舗が明るいイメージとなり、販売促進効果にもつながり一石二鳥です。
「コンビニ強盗排除宣言」などのポスター・ステッカーを目立つところに貼るのも防犯意識の高さをアピールできます。
警備員の巡回など警備体制の強化をアピールすることも大事です。
個人個人の意識向上が防犯の鍵に
そしてさらに大事なことが従業員に対する防犯マニュアルの徹底です。
人命尊重を最優先にしたマニュアルを作成して、
まずこういったトレーニングを従業員に対して日頃より教育と訓練を実施することで一人ひとりの意識が高まります。
防犯責任者の選定することも大事です。
各店舗ごとに防犯責任者を指定し、防犯設備の点検・整備、従業員への防犯指導と防犯訓練の実施、
110番通報マニュアルの備え付けなどの任務を任せます。
そして金銭管理です。
レジ内には必要以上の現金を置かないことは基本です。
被害を最小限にとどめます。
店舗の構造を考えて、店の中の死角をなくすことも防犯対策につながります。
視認性を高めることで犯罪を未然に防ぎます。
商品棚の配置もレジからの死角ができないように配置し、高さも高くしない事が大事です。
ATMの設置の場合レジからの監視が可能な場所に設置してあるのもコンビニの特徴です。
駐車場、ATM、レジ、バックラード、店内に監視カメラを設置するのは基本です。
死角が発生しないように配置し、デジタルレコーダーで録画します。
録画はいざという時にとても大事な証拠になります。
強盗対策用防犯設備を設置する事も大事です。
緊急通報装置はレジの下にどの店舗もあるのです。
さらにカラーボール・カラースプレイ・強盗対策シールドなどをレジに常備して従業員に使い方を徹底します。
このような工夫でコンビニエンスストアは強盗対策、防犯を行っているのです。