「子どもと女性の安全・安心」
地元で、「子どもと女性の安全・安心」をテーマにした集いがあり、
行政や警察の関係者をはじめ、母親、企業の代表者たちがパネルディスカッションに参加しました。
そこでは、地域社会で取り組まれていることや、
子どもや女性を守るための様々な防犯対策についてのアイディアが出されました。
わたしが興味深く思ったのは、地元の不動産業界が、
住環境の面から防犯活動に積極的に取り組んでいるという発言でした。
具体的には、性犯罪防止DVDを作り、
マンションなどの女性入居者全員に配布して、視聴してもらったりしたそうです。
最新マンションなどを見ていますと、セキュリティがどんどん強化されているという印象があります。
つまり、不動産業界というのは、いち早く住民の防犯に対する意識が高い業界だったということですね。
それがいま、住民だけではなく、広く地域に対しても、
防犯の意識を啓蒙し、様々な防犯対策を考えているようです。
また、その地域の不動産各店舗には、「こども&レディース110番」のお店というステッカーを貼って、
もし子どもや女性に何かが起きたら、お店に飛び込んできて、助けを求めてくださいとアピールしているようです。
実際にそのような機会がないにこしたことはないのですが、でも万が一のことを思えば、安心ですよね。
宅建業者の店舗事務所というのは繁華街や商店街、住宅地など、各地にあります。
立地場所も様々です。
この店舗数の多さ、幅に広さが大きな力ですよね。
また、たいてい、営業主や従業員は非常に土地勘があります。
このような特性を活かして、社会貢献したいと、業界の代表を述べていました。
このような110番のステッカーを貼る店舗が増えることで、地域の防犯に関する意識の高くなり、
また防犯についてきちんと考え、管理しているということを示すことになります。
犯罪しにくい街づくり
その結果、犯罪者に対して、「この町での犯行はやりにくい」と思わせることができると思います。
たった一枚のステッカーでで心理的な防犯の抑止力があるわけです。
犯罪心理学から言えば、犯罪者が最も嫌うことのひとつは「周囲の目」です。
無防備であれば楽ですが、防犯に対する意識が高く、住民が防犯に対しての連帯感を持てば、
確かに犯罪が少なくなっていくことでしょう。
住まいの安全を総合的に考えている不動産業界が、
このような地域の防犯対策に積極的に関わってくれるというのは、
その地域にとって本当に大きなことだと思います。
やはり、業界は地域との密接なつながりなくしては成立しませんし、
業界全体のイメージアップにも繋がります。
今後は、さらにこの対象地域を広げていったり、ノベルティグッズに防犯ブザーを製作するなど、
これまでにないことで、防犯対策に取り組んで生きたいとのことでした。
企業が防犯対策に力を入れてくれると、その地域の住む人たちは安心だし、
間違いなくその企業に対汁高感度はアップするこでしょう。
企業戦略のひとつとしても、注目すべきではないかと感じました。